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個人事業主の創業融資代行【2026年】申請条件・必要書類・審査ポイントを徹底解説

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個人事業主の創業融資、まず押さえておきたい3つの事実

この記事の結論

個人事業主が日本政策金融公庫の創業融資を受けるための条件・必要書類・審査のポイントを解説。新規開業・スタートアップ支援資金は個人事業主も法人も融資限度額7,200万円で同じ制度です(2026年9月時点・公式サイトで確認)。

個人事業主として創業融資を検討するとき、最初に整理しておきたいのが「融資限度額」「必要書類」「自己資金」の3点です。結論から言うと、日本政策金融公庫の新規開業・スタートアップ支援資金は、個人事業主と法人で融資限度額・返済期間の枠組みが同じです。違いが出るのは主に提出書類のほうです。

本記事の結論(2026年9月17日時点・日本政策金融公庫公式サイトで確認)

  • 融資限度額は個人事業主も法人も7,200万円(新規開業・スタートアップ支援資金という同じ制度を使う)
  • 公式の制度概要ページには「自己資金は必要資金の何割以上」という数値要件の記載が無い(古い情報が今も出回っている可能性があるため要注意)
  • 個人事業主に必要な書類の中心は確定申告書(直近2期分)。法人はこれに加えて決算書・勘定科目明細書・履歴事項全部証明書が必要になる

以下、それぞれの根拠を公式情報で確認しながら解説します。なお「新創業融資制度」という名称のページは2026年9月時点の公式サイトには存在しません。現在、創業期の個人事業主・法人が中心的に利用する制度は「新規開業・スタートアップ支援資金」です。

個人事業主と法人で融資条件はどう違うのか

「個人事業主だと融資額が小さくなるのでは」という不安をよく聞きますが、日本政策金融公庫の制度概要ページは融資限度額を個人事業主・法人で区別していません。両方とも同じ「新規開業・スタートアップ支援資金」の枠組みで、融資限度額は7,200万円です。違いは主に、審査で提出する書類の種類に表れます。

項目個人事業主法人
融資限度額7,200万円7,200万円(同一制度)
返済期間設備資金20年以内・運転資金10年以内(各据置期間5年以内)同じ
利率の体系基準利率、または要件該当で特別利率A・B・C同じ体系
確定申告関係の書類直近2期分の確定申告書一式(青色申告決算書または収支内訳書を含む)直近2期分の確定申告書・決算書一式(勘定科目明細書を含む)
決算後の試算表求められない(制度上の明記なし)決算後6ヶ月以上経過、または未決算の場合に必要
登記関係の書類不要履歴事項全部証明書(6ヶ月以内のもの)が必要
本人確認書類事業主本人の運転免許証等代表者の運転免許証等
申込窓口の目安創業予定地の近くの支店本店所在地の近くの支店

つまり「個人事業主だから借りられる金額が小さい」ということはなく、事業計画の内容と返済能力で審査される点は共通です。一方で、個人事業主は法人のような登記関係の書類が不要な分、確定申告書(青色申告決算書または収支内訳書を含む)の整い方が書類準備の核心になります。

新規開業・スタートアップ支援資金の制度概要(限度額7,200万円)

個人事業主が創業融資を検討するときの中心的な選択肢が、日本政策金融公庫 国民生活事業の「新規開業・スタートアップ支援資金」です。公式の制度概要は次のとおりです。

項目内容
ご利用いただける方新たに事業を始める方、または事業開始後おおむね7年以内の方
資金のお使いみち新たに事業を始めるため、または事業開始後に必要とする設備資金および運転資金
融資限度額7,200万円
ご返済期間(設備資金)20年以内(うち据置期間5年以内)
ご返済期間(運転資金)10年以内(うち据置期間5年以内)
利率(年)基準利率。女性の方・35歳未満または55歳以上の方・認定特定創業支援等事業の証明書取得者など、一定の要件に該当する方は特別利率A・B・C
担保・保証人お客さまの希望を伺いながら相談(無条件の無担保・無保証人ではない)
併用できる特例制度経営者保証免除特例制度/創業支援貸付利率特例制度/賃上げ貸付利率特例制度

「新創業融資制度」「限度額3,000万円」という情報を見かけたら要注意

以前は「新創業融資制度」という別制度があり、限度額3,000万円・自己資金要件(必要資金の10分の1以上)が定められていました。現在この名称のページは公式サイトに存在せず、新規開業・スタートアップ支援資金に一本化されています。現行の制度概要ページには自己資金比率の数値要件の記載が無いため、「自己資金は1割以上必要」と断定する情報は古い可能性があります。自己資金の考え方は後述の章で改めて整理します。

創業融資のご案内ページでは、創業期の方(新たに事業を始める方または事業開始後税務申告を2期終えていない方)は原則として無担保・無保証人で各種融資制度を利用でき、利率が一律0.65%引き下げられる(雇用の拡大を図る場合は0.9%)ことも案内されています。担保・保証人の要否は個別の相談で決まるため、無条件に不要と決めつけず、申込時に確認するのが確実です。

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金利はいくらか(基準利率・特別利率と返済シミュレーション)

日本政策金融公庫の金利は、資金使途・返済期間・担保の有無などによって変動します。ここでは、創業期の個人事業主に最も関係が深い「無担保・税務申告を2期終えていない方」の利率区分を掲載します(令和8年9月1日現在)。

利率名称年利(%)
基準利率3.75〜5.35
特別利率A3.35〜4.95
特別利率B3.10〜4.70
特別利率C2.85〜4.45

特別利率A・Bなどが適用されるのは、女性の方、35歳未満または55歳以上の方、認定特定創業支援等事業の証明書を取得した方、中小会計を適用し認定経営革新等支援機関の指導・助言を受けている方など、公式ページに列挙された要件に該当する場合です。自分がどの利率区分に当てはまるかは、最終的に申込先の支店で確認してください。

返済シミュレーション(試算・金利は目安)

上記の利率を使い、500万円を5年(60回)で元利均等返済した場合の試算は次のとおりです。実際に適用される利率は審査結果によって決まるため、あくまで目安としてご覧ください。

適用利率(想定)月々の返済額(目安)総返済額(目安)利息総額(目安)
基準利率 下限 3.75%約91,500円約549万円約49万円
基準利率 上限 5.35%約95,200円約571万円約71万円
特別利率A 下限 3.35%約90,600円約544万円約44万円
特別利率A 上限 4.95%約94,200円約565万円約65万円

試算条件: 融資額500万円、返済期間5年(60回)、元利均等返済、令和8年9月1日現在の金利情報(無担保・税務申告2期未終了の場合)に基づく著者計算。実際の融資額・返済期間・適用利率によって数値は変わります。

個人事業主が用意する必要書類

個人事業主が日本政策金融公庫の事業資金にインターネット申込する際、公式ページで案内されている主な必要書類は次のとおりです(国民生活事業の事業資金をはじめて利用する場合)。

書類内容・注意点
創業計画書 または 企業概要書これから事業を始める場合・開業して間もない場合は創業計画書、それ以外は企業概要書
確定申告書一式(直近期・前期の2期分)青色申告の方は青色申告決算書、白色申告の方は収支内訳書を含む。税務申告が1期のみの場合は1期分、税務申告未了の場合は提出不要
見積書設備資金を申し込む場合のみ
本人確認書類運転免許証(両面)、マイナンバーカード(表面のみ)、パスポート(顔写真面・現住所記載面)のいずれか
許認可証等飲食店など許可・届出が必要な事業のみ(未取得で取得予定の場合は申込時点では不要)
日本公庫電子契約サービス利用申込書/送金先の預金通帳電子契約サービスを利用する場合。返済口座を送金先にする場合は通帳の提出は不要

まだ開業しておらず確定申告の実績が無い「創業予定の方」の場合は、確定申告書の提出は不要です。その場合の必要書類は創業計画書、設備資金があれば見積書、本人確認書類、該当する場合は許認可証等が中心になります。書類の全体像(記入例・様式ダウンロード先を含む一覧)は創業融資の必要書類まとめで、創業計画書の書き方は事業計画書の書き方で詳しく解説しています。

自己資金はいくら必要か

現行制度の公式ページに自己資金比率の数値要件は無い

新規開業・スタートアップ支援資金の制度概要ページには「自己資金は必要資金の何割以上」という数値基準の記載がありません。以前の「新創業融資制度」にあった「必要資金の10分の1以上」という要件は、現行の公式ページには見当たらないため、断定的に書くことは避けます。とはいえ、自己資金が少ないほど審査上の説明(積み上げ方・使いみち)が重要になる点は変わりません。

参考として、日本政策金融公庫総合研究所が毎年公表している「新規開業実態調査」の最新版(2025年度調査・2025年12月5日公表)では、新規開業企業(個人・法人を問わない全業種平均)の開業費用・資金調達の実態が次のように示されています。

項目平均値
開業費用975万円(中央値600万円)
開業時の資金調達額1,219万円
うち金融機関等からの借り入れ827万円(調達額に占める割合67.9%)
うち自己資金279万円(同22.9%)

この調査は全業種・全開業形態の平均値であり、個人事業主だけの数値や、あなたの業種固有の数値を示すものではありません。あくまで「開業時は自己資金と借り入れがおおむね2〜7割程度の比率で組み合わされるケースが多い」という全体傾向の参考値として捉えてください。自己資金が少ない場合の考え方は自己資金なしでも創業融資は受けられるかで解説しています。

事業計画書で審査官が見ているポイント

日本政策金融公庫は、創業計画書を作成する際のセルフチェックリストを公式に公開しています。個人事業主が事業計画書を仕上げる際、審査官がどこを重視しているかの目安として活用できます。

チェック項目公式チェックリストが挙げる確認ポイント(要約)
創業の動機創業への熱意や、創業を志すまでの経緯を記載しているか
経営者の略歴担当した業務・役職・実績、身につけた資格やスキルを記載しているか
商品・サービス誰に、何を、いくらで販売するか。セールスポイントや販売戦略、競合・市場の調査結果を記載しているか
取引先・取引関係等入金や支払いのタイミングなど取引形態を記載しているか
必要な資金見積金額の妥当性を検証しているか。事業開始後の運転資金(赤字補てん資金等)を検討しているか
調達方法自己資金が少なく、借入に過度に依存した資金調達計画になっていないか
事業の見通し計算根拠を持って売上高・売上原価を予測しているか。返済が可能な収支計画になっているか

個人事業主の場合、法人のように資本金という指標が無い分、この「経営者の略歴」と「事業の見通しの根拠」が相対的に重視されやすいとされています。面談でよく聞かれる内容の対策は創業融資の面談対策、審査に落ちやすいパターンの整理は創業融資の審査に落ちる理由、通過率の考え方は創業融資の採択率で解説しています。

個人事業主が注意したい悪質な業者の特徴

個人事業主は法人に比べて情報収集や相談先の選定を一人で行うケースが多く、悪質な融資コンサル・代行業者の標的になりやすいと言われています。契約前に次のような特徴が無いか確認してください。

注意したいサイン

  • 「絶対に」「必ず」融資が通ると保証する(融資の最終判断は日本政策金融公庫等が行うため、外部の業者が結果を保証することはできません)
  • 資格や実績を確認させない、契約前に重要事項説明などの書面を交付しない
  • 自己資金を一時的に口座へ用意する「見せ金」を勧める(金融機関に対する詐欺的行為に該当し得ます)
  • 認定経営革新等支援機関を名乗るが、公式の検索システムで確認できない

依頼を検討している専門家が実在の有資格者・認定機関かどうかは、中小企業庁「認定経営革新等支援機関」の説明ページや、認定経営革新等支援機関検索システムで確認できます。代行を依頼する場合の費用の型(着手金型・成功報酬型など)の仕組みは創業融資代行の成功報酬型とは、代行費用の考え方は創業融資代行の費用で解説していますが、具体的な相場は公的統計が無いため断定しません。複数の専門家から個別に見積もりを取って比較することをおすすめします。

相談から融資実行までの流れ

日本政策金融公庫の公式ページが案内する、個人事業主の一般的な手続きの流れは次のとおりです。

ステップ内容
1. ご相談事業資金相談ダイヤルや予約相談(窓口・オンライン)で、制度や必要書類について相談
2. お申込みインターネット申込(24時間365日受付)または最寄りの支店窓口で、必要書類の電子データ・原本を提出
3. ご面談資金の使いみちや事業の状況(計画)について面談。店舗・事業所の予定地を訪問されることもある
4. ご融資審査結果の通知後、契約手続き(電子契約サービス等)を経て、融資金が指定口座へ送金される
5. ご返済原則として月賦払い。元金均等返済・元利均等返済・ステップ返済などから選択

審査にかかる具体的な日数は案件ごとに異なるため、本記事では断定しません。申込前の相談は、日本政策金融公庫が国民生活事業の窓口で無料で受け付けています。まずは事業資金相談ダイヤルや予約相談を利用し、必要書類や進め方を確認することをおすすめします。

個人事業主の創業融資、まず無料相談から始めよう

個人事業主として創業融資を申請する場合、確定申告書の整理・事業計画書の作成・面談準備まで、専門家のサポートを受けることで通過率の向上が期待できます。当サイトでは、創業融資に対応する行政書士・税理士・中小企業診断士への無料相談をご案内しています。依頼先を検討する際は、前章の確認方法で資格・認定の実在を確認したうえで、複数の専門家から個別に話を聞いて比較することをおすすめします。

出典・参考情報

本記事の制度名称・金額・利率・必要書類に関する記述は、日本政策金融公庫の公式サイトに掲載されている内容(2026年9月17日時点で確認)に基づいています。制度・金利は変更される場合があるため、申込前に必ず公式サイトまたは最寄りの支店でご確認ください。

最終更新日: 2026年9月17日。制度・金利は変更される場合があります。必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。本記事のシミュレーションはモデルケースであり、融資額・利率・審査結果を保証するものではありません。

よくある質問(FAQ)

Aはい、受けられます。新規開業・スタートアップ支援資金は個人事業主・法人のどちらも対象で、融資限度額は7,200万円と共通です。必要書類は個人事業主の場合、確定申告書(直近2期分)が中心になります。
A違いません。新規開業・スタートアップ支援資金の融資限度額は7,200万円で、公式の制度概要ページは個人事業主・法人を区別していません。違いが出るのは主に提出書類(個人は確定申告書、法人は決算書・登記関係書類等)です。
A現行の新規開業・スタートアップ支援資金の公式制度概要には、自己資金比率の数値要件が明記されていません。以前の「新創業融資制度」にあった「必要資金の10分の1以上」という要件は、現在の公式ページには見当たりません。ただし自己資金の準備状況は事業計画の説得力に影響するため、無関係というわけではありません。
Aこれから事業を始める方や、税務申告が未了の事業を始めて間もない方は、確定申告書の提出は不要とされています。すでに開業していて税務申告を済ませている場合は、直近2期分(1期のみの場合は1期分)の確定申告書一式の提出が必要です。
A個人事業主は確定申告書一式(青色申告決算書または収支内訳書を含む)が中心です。法人はこれに加えて決算書・勘定科目明細書、履歴事項全部証明書(6ヶ月以内)、必要に応じて試算表の提出が求められます。
A創業期の方(新たに事業を始める方または税務申告を2期終えていない方)は原則として無担保・無保証人で利用できるとされていますが、公式ページは「担保・保証人はお客さまの希望を伺いながら相談」とも案内しています。無条件に確定した扱いではなく、申込時の相談で確認するのが確実です。
A女性の方、35歳未満または55歳以上の方、認定特定創業支援等事業の証明書を取得した方など、一定の要件に該当すると特別利率A・B・Cが適用される場合があります。令和8年9月1日現在、無担保・税務申告2期未終了の場合で基準利率3.75〜5.35%、特別利率A 3.35〜4.95%等です。
A書類準備や事業計画書のブラッシュアップにかかる時間を専門家に任せられる点が主なメリットです。ただし着手金・成功報酬の相場は公的統計が無いため本記事では断定しません。依頼する場合は認定経営革新等支援機関検索システム等で資格・認定の実在を確認し、複数の専門家から見積もりを取って比較することをおすすめします。
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本記事の監修

齊木祐介(株式会社ASI 代表取締役)

AI・ロボティクスの導入支援、補助金・助成金の活用支援、専門メディアの運営など複数事業を統括。実務で得た知見をもとに、本サイトの情報を監修しています(運営:株式会社ASI)。

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